ゼロと双剣の使い魔(クルシスさん作) - 42 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ゼロと双剣の使い魔 43

翌朝、フーケの目撃者としてロイド達4人は学園長室に呼ばれた。
「さて、今回の騒動フーケの仕業ということで間違いないのかの?」
「間違いありません!私達が見たゴーレムは、間違いなくあの時のフーケが使っていたゴーレムでした!」
ルイズが進み出て述べた。
「ふむ・・・実はの、フーケなんじゃが、あの後逃げ出したと報告があったんじゃ」
「!?」
オスマンのその言葉に集まっていた教師たちとロイドを除いたルイズ達三人が驚きを隠せずにいた。
「まさかまた学園を襲ってくるとはのう。して、何か手掛かりになるものは?」
「い、いえ、あとには土しかありませんでした。フーケと思われる黒いローブを着たメイジは影も形もなくなっていました」
「ふむ、あとを追おうにも手掛かりはなしか・・・ときに、ミス・アマンダはどうしたね?」
それからオスマンは気づいたようにコルベールに訪ねた。
「それが、朝から姿が見えなくて」
「この非常時にどこに行ったのじゃ」
するとアマンダが入ってきた。
「遅れて申し訳ありません。しかし、フーケの居所がわかりました」
「な、なんですと!」
コルベールが素っ頓狂な声を上げる。
「近在の農民に聞いたところ、近くの森の廃家に入っていくあやしい黒ずくめを目撃したそうです。おそらくフーケはそこかと」
オスマンは目を鋭くしてアマンダに尋ねた。
「そこは近いのかね?」
「はい。徒歩で半日、馬で4時間といったところでしょうか」 
「すぐに王室に報告しましょう!王室衛士隊に頼んで今度こそフーケを!」
「ばかもの!王室なんぞに知らせている間にフーケに逃げられてしまうわい!二度もフーケに学園の宝が盗まれた!これは魔法学園の問題じゃ!我らで解決するのじゃ!」
そう言うとオスマンは咳ばらいをし、有志を募った。
「では、捜索隊を編成する。我と思うものは杖を掲げよ」
誰も杖を掲げない。困ったように顔を見合すだけだ。
「俺が行くよ」
誰も杖を掲げない中、教師でもなんでもないゼロのルイズの使い魔、ロイドが手を挙げ名乗り出た。

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