ゼロと双剣の使い魔(クルシスさん作) - 26 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ゼロと双剣の使い魔 27

「本当にすみませんでした。ロイドさんを置いてひとりで逃げてしまって」
ロイドはギーシュとの決闘の後ルイズの質問攻めを何とか抜け出し時間をつぶすために散歩していると、シエスタとばったり会ってしまった。
シエスタはどこか気まずそうにしていたが、頭を下げて謝ってきた。
「別に気にしてないって」
「でも・・・」
笑顔で許すロイドにまだ納得しきれていないシエスタ。
このままじゃいつまでも気にし続けるだろうと思ったロイドは、あることを思いついた。
「あ、そうだ、それじゃあまた今度飯抜かれたとき、厨房で食べさせてくれよ。それでチャラにするってことで」
「え、そ、それはかまいませんけど、でも・・・」
「はぁ、あのなシエスタ、俺は別に気にしちゃいないんだし怪我もなかったんだぜ?過ぎたことをいつまでも気にしてたらきりがないぞ。もし自分が悪いと思ったんなら次に生かせるようにすればいいんだよ」
そう言って笑うロイドを見て、シエスタも笑みを浮かべる。
「・・・ふふ、そうですね。ありがとうございます。私、今まで貴族の方が怖かったんです。でも、もう怖くありません。私感動しました。平民でも貴族の方に勝てるんだって!」
「いや、そんなたいしたことじゃ・・・」
「本当にありがとうございました。それでは、私は用があるのでこれで。ロイドさん、いつでも厨房に来てくださいね。お昼にも言いましたけど賄い食でよろしければいつでもお出ししますから」
そういい、もう一度頭を下げ、シエスタは行ってしまった。
「・・・ま、元気出たんならいいか」

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