ゼロと双剣の使い魔(クルシスさん作) - 21 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ゼロと双剣の使い魔 22

「まったく、いつまで逃げれば気が済むんだい?」
幾度となくワルキューレの攻撃をかわされ、さすがにいらいらしてきたようだ。
ワルキューレに命じ一度下がらせる。
「これ以上続ける気があるなら腰に下げている剣をとりたまえ。そうじゃなかったら一言、僕に謝罪したまえ。それで手打ちにしようじゃないか」
「は?なんで俺が謝らなくちゃいけないんだよ。謝らなくちゃいけないのはお前のほうだろ」
「ふ、ふざけないで!」
ルイズは怒鳴ったが、ロイドもギーシュも気にした様子はない。
「そうかい、なら剣を取りたまえ」
(・・・そうだな、相手の動きも大体わかったし、そろそろこっちからも攻撃するか)
腰の剣にそっと手を伸ばす。しかし、その手をルイズが止めた。
「だめ!それを抜いたらギーシュは容赦しないわ!言ったでしょ、平民はメイジには絶対勝てないのよ!」
「・・・いい加減にしろよ。お前もあいつらもメイジだとか平民だとかってごちゃごちゃと。金があるとかないとか、身分が高いとか低いとか、ちょっと力があるからってない奴のこと蔑みやがって」
「!?」
ルイズの体がビクッと震えた。
ルイズは感じている。
ロイドが今まで感じさせなかった怒りというものを発しているのを。
たぶんこんなに近くにいるからだろう。
ギーシュは感じていないようだが、ルイズはひしひしと感じている。
(なによこれ!?こんなに怖いと思ったのなんて・・・)
ルイズは思い出した。以前呼び出した四人、ネギ達のことを。
ルイズがネギ達を蔑む言葉を言った時、ネギもその容姿からは想像できないほどの怒りを発したのだ。
「本当に大事なことはそんなことじゃないだろ?そのなかで、そいつがどう生きてきたかが大事なことなんじゃないのかよ。それなのに生まれや育ち、そいつにはどうしようもないことをあげつらねやがって。おまえらは、おまえらが蔑んでいる平民以下のクズ野郎だ!!」
「・・・言ってくれるじゃないか、ここまで侮辱されたのは君の前にルイズに召喚された奴ら以来だよ。ワルキューレ!」
ギーシュはワルキューレに命じてロイドに突進させた。
ロイドはそれに臆することなくゆっくりとした動作で腰の剣に触れ、そして・・・。

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