ゼロと双剣の使い魔(クルシスさん作) - 19 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ゼロと双剣の使い魔 20

「ふん、ちょこまかと。逃げることだけはうまいようだね。でも、それだけじゃ僕には勝てないよ」
ギーシュは余裕ありげに言ってきた。
「ギーシュ!」
声のほうを見ると人込みからルイズが飛び出してきた。
「ルイズか。何の用だい?決闘の最中に」
「い、いい加減にして!大体ねえ、決闘は禁止じゃない!」
「禁止されているのは、貴族同士の決闘のみだよ。平民と貴族の間での決闘なんか、誰も禁止していない」
「そ、それは、そんなこと今までなかったから・・・」
ルイズは言葉に詰まった。
「なんだい?君はその平民が好きなのかい?」
「誰がよ!自分の使い魔がみすみす怪我をするのを黙ってみていられるわけないじゃない!」
「おいおい、誰が怪我するっていうんだよ」
あきれながらルイズに反論する。
もちろんその間もワルキューレの攻撃をきちんとかわしている。
「うるさいわよ!あんたも早く謝りなさいよ!逃げるだけで精一杯じゃない!」
「・・・は?」
(逃げるだけで精一杯?あれ?もしかしてここにいるみんな俺が逃げてると思ってんのか?)
その通りだろう。持っている剣も抜かず、ただよけているだけのこの状況。
見ている生徒達にはロイドが怖くて剣も抜けず、ただ逃げ回っているように見えるのかもしれない。
・・・・・・そう、ただ1人を除いて。

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