ゼロと双剣の使い魔(クルシスさん作) - 59 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ゼロと双剣の使い魔 ロイドが消えて、それから 1

シルヴァラント、イセリア村。
かつて世界再生のため数多くの再生の神子達が旅立った始まりの村。
そしてここは神子であり苦難のすえそれを成し遂げることに成功したコレットの家。
そこにかつてともに旅をした仲間が集まっていた。
いや、たった一人、コレットの一番の親友であり、みんなにとってもかけがえのない存在とも言っていい、ロイドを除いて。
「つまり、光が発生したその後にロイドはいなくなっていた、そういうことね」
「・・・はい」
コレットがことの事情を説明するとリフィルがそれを軽くまとめてくれた。
ロイドが消えた日からすでに1週間が過ぎていた。
流石にすぐには世界に散らばっていた仲間達を集めることはできなかったのでこれほどまでに時間がかかってしまったのだ。
「たぶんその光が転移魔法っていうことは間違いないと思うよ。だけど・・・」
ジーニアスが首をかしげて言ってくる。
「そうだね、ロイドは何もないところで消えたんだろ?エターナルソードだってないのになんの装置もなくそんなことができるのかい?」
「それはわからないわ。でも、なんらかの力が作用したと考えるのが妥当ね」
しいなの疑問にリフィルが答える。
「だとしたらロイドは何処へ行ったというのだ?こちらも捜索は続けているが1週間たったにもかかわらずいまだに何の手がかりも出てこないとは」
世界再生の後ロイド達は世界各地に名が知れ渡り知らない存在はいないのではないか、と思うほどに有名になった。
それがたとえいい意味であれ、悪い意味であれ・・・。
ゆえにロイドがどこに現れようとも何かしらの騒ぎが起こり、リーガルの情報網にかなりの高確率で引っ掛かるはずだ。
「それに、ロイドさんなら1週間もあれば自力で戻ってこれると思います」
「・・・もしくは、戻ってきたくても戻ることができないってことも考えられるな」
ゼロスのその言葉にみんなが反応する。
リフィルだけはその可能性もあるかもしれないとわかっていたようで何の反応も示さない。
「戻りたくても戻れないってどういうことだい!?」
「まあまあ、落ち着けって。戻りたくても戻れない理由なんて色々あるだろうが。けがをして動けないとか、何かの事件に巻き込まれているとか、ロイド君はお人よしだからなぁ、困ってる奴がいたならそれを助けてるとかってのもあるかもなぁ。そんでもって・・・」

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