ゼロと双剣の使い魔(クルシスさん作) - 12 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ゼロと双剣の使い魔 13

ロイドの世界でも確かに魔法はある。というか実際に親友であるジーニアスやリフィルやゼロスなんかがバンバン使っていたから身近といったら身近な存在ではあった。
しかしこっちの魔法とロイドのいた所の魔法では違うもののようだ。
少しは理解しようとしてはいるのだがいつも真面目に授業を受けていないうえに、こっちの文字が全く読めないので苦戦していた。
いっそ寝てしまおうかとも思ったが、そのたびにルイズに殴られるのはいやだったので何とか起きていた。
(・・・今度こっちの文字教えてもらおうかな)
そう思いルイズを見たがそれはやめておいたほうがいいなと考えを改めた。
(教えてくれるかもしれないけど絶対にイライラがたまって覚える所じゃないだろうしな)
ルイズに教えてもらっているところを想像するがどうしてもいい絵面が浮かばなかった。
結局あまり理解できない授業を聞くことにした。
すると、話を聞いているうちにわかったことがあった。
こちらの世界の魔法は火、水、土、風、の四系統しかないこと。
もうひとつ虚無という系統があったそうだが、今は失われて無いという。
そして、どうやら魔法使いにはそれぞれ強さによって階級が決められているということだ。
「ルイズ」
ロイドはルイズをつついた。
「なによ。授業中よ」
「魔法使いの階級でスクウェアとか、トライアングルとかってどういうことなんだ?」
「系統を足せる数のことよ。それに、魔法使いじゃなくてメイジっていうの。それでメイジのレベルが決まるの」
「レベル?」
ルイズは小さい声でサイトに説明した。
「たとえば、土系統の魔法はそれ単体でも使えるけど、火の系統を足せばさらに強力な呪文になるの」
「へぇ」
「火、土のように二系統を足せるのがラインメイジ。シュヴルーズ先生みたいに土、土、火って三つ足せるのがトライアングルメイジ」
「同じの二つ足してどうするんだ?」
「その系統がより強くなるわ」
「なるほど」
話をしているとシュブルーズ先生に見つかり咎められた。
「授業中の私語は慎みなさい。おしゃべりをする暇があるのならあなたにやってもらいましょう。ここにある石ころをあなたの望む金属に変えてごらんなさい」

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