ゼロと双剣の使い魔(クルシスさん作) - 8 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ゼロと双剣の使い魔 9

ルイズと部屋を出るとほぼ同時に隣のドアも開いて、中から燃えるような赤い髪の女の子が現れた。ルイズより背が高く、ロイドより少し低い身長だ。
何やら香水でもつけているのだろうか、香りが漂ってきた。
身長、雰囲気・・・まぁ胸の大きさもだが全部がルイズと対照的だった。
どちらかというと魅力的な部類に入るのだろうとロイドは思った。
彼女はルイズを見ると、にやっと笑った。
「おはよう、ルイズ」
ルイズは顔をしかめると、嫌そうに挨拶を返した。
「おはよう、キュルケ」
「あなたの使い魔って、それ?」
ロイドを指さして、ばかにした口調で言った。
「そうだけど、なにか?」
「あっはっは!本当に人間なのね!すごいじゃない!」
何やらロイドも馬鹿にされているような気がして、またため息をついた。
(こっちに来てからやっぱりため息つきすぎてんな俺)
「サモン・サーヴァントで平民召喚しちゃうなんて、あなたらしいわ。さすがゼロのルイズ」
ルイズの白い頬に、さっと朱がさした。
「うるさいわね」
「ふふ、だって二度も平民を召喚しちゃうんだもの。さすがとしか言いようがないんじゃなくて?」
(二度も?)
「なあ、二度もってどういうことだ?お前ってもう召喚してたってことなのか?」
「え?ああ、まあ、そうなるのかしら」
なぜだかはっきりしないような口ぶりだ。
すると、キュルケがくすくすと笑った。
「実はね、ルイズが前に召喚した使い魔、帰っちゃったのよ」
(帰った?帰れるのか!?)
そういう魔法はないと聞いていたロイドはさっとルイズを振り向いた。
「別に私が帰したわけじゃないわよ。なんだかあっちの方から迎えが来て勝手に帰っていったのよ。それともあんたの所もそういうことできるひとっているわけ?」
いないだろう。世界を移動できる道具は確かにある。しかしここに来ることはできない・・・はずだ。
「ま、確かに前の使い魔はかなりすごかったけど、帰っちゃったら意味ないわ。やっぱり使い魔にするなら、こういのがいいわよねぇ。フレイム」
キュルケは、勝ち誇った声で使い魔を呼んだ。キュルケの部屋からのっそりと真っ赤で巨大なトカゲが現れた。

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