ゼロと双剣の使い魔(クルシスさん作) - 2 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ゼロと双剣の使い魔 3

「ふむ、ミス・ヴァリエール、また人間を召喚してしまったのかね?」
「は、はい・・・」
学園長室に来たロイド達を学園長らしき人が迎えた。
「あの、さっそくなんだけど、ここは一体どこなんだ?俺にはどうも見おぼえないんだけど。それに月が二つあったし」
シルヴァラントかテセアラのどこかかな。
いろんなところに行ったけど、全部行ったってわけじゃないからな、俺が行ったことのないところにあるところなのかな。
「ふむ、月・・・か・・・。ミスタ・コルベール、この少年はやはり」
「ええ、私もそうなのではないかと思っていたところです」
「・・・どういうことなんだ?」
2人が言っていることがいまいち理解できないロイドが2人に向かって聞く。
「じつはの、君はたぶんこの世界の人間じゃない、ということなんじゃ」
「この・・・せかい・・・?」
「ああ、信じられないかもしれないが、たぶん間違いないと思うよ。その証拠と言ってはなんだが、さっき月が二つあって驚いただろう?」
たしかに、とロイドは思った。シルヴァラントにもテセアラにも月は一つしかない。
二つもあるということは、それ以外の世界ということになってしまう。
「・・・たぶんそれであってると思う。俺の世界では、月は一つしかなかったから。」
「・・・どうやら君は、あまり驚いてはいないようじゃのう。あわてた様子が全く見えんよ」
「そんなことないよ。俺だって少しは驚いてるさ。いきなり異世界に来ちまったんだから。でも、異世界があるってことは知ってたからな、そのおかげだと思う」
(異世界を移動したことあるしな)
「ほう、異世界の存在を知っていたのか」
「・・・あの、それで本題なんだけど、俺はどうやったら元の世界に帰れるんだ?」
それを聞くと、オスマン達は顔をゆがめた。
「それはできないわ」
その中で答えたのは、今まで黙っていたルイズだった。
「できない?どういうことだ?」
「あんたを・・・ていうか召喚したものを元の場所に帰す魔法なんて聞いたことないわ。なにより、私があんたを帰すつもりがないし」
ルイズのその言葉を聞き、ロイドは少々イラッとした。
「どういうことだ?」
「あんたは私の使い魔になったのよ。契約のルーンだってあるし」
「使い魔?ルーン?」
わけがわからなかった。使い魔だのルーンだの聞き覚えのない言葉だ。

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