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とある無能力者と超能力者 5-7
「何であんたが?まさかあの橋の上?」美琴は不思議だったように聞き返す。
「いや、あの~俺んちのベッドの上。」
美琴は顔をかぁ~と赤くした。
「いや、あのちょっと待って。今、寮官に聞くから。
あの寮官さま、友人が携帯を"偶然"拾ってくださったみたいですので、すぐ戻ってきますので、取りに行ってもよろしいでしょうか?」
「まぁ、いいだろう。今回だけだ。
他の時にも有効だと思うなよ。」寮官のメガネがキラリと光る。
「それはもちろん心得ておりますよぉ~アハハハハハァ~~
うん。OKだから、取りに行くね。あっそうだ。
携帯に赤外線でプロフィール送っといてくれない?アタシのもねっ。
じゃあ今日、会った場所でね。じゃあね~。
ふぅ、それでは行って参ります。寮官さま。」
「何だ御坂?先ほどから寮官"さま"とは?
また白井と何か企んでいるのか?」再び光る寮官のメガネ。
「企んでるなんて~、それに"また"なんてことはありませんよ~私は企むなどということはいたしませんよぉ~。
では。」
「ああ、遠くだとしても気を付けろよ。最近レベル3の能力者が暴れてるらしいからな。」
「わかりました。まぁ早く戻ります。」
ダッシュで逃亡する美琴。
走りながら美琴は考えていた。
「そういや、黒子は本来ならまだ病院にいるはずなのか?なら嘘でもないのかな?」
(ってか会った場所って?アイツん家?橋?
ってか今日、橋二回行ってんじゃん!
うわぁ~あたし暇人)
走って向かうのは、自然と当麻の家だった。
途中、怪しい装束のヤツらが5人くらいで行動していたが美琴はシカトして、走り抜けた。
そいつらが上位能力者、風紀委員、警備員を狙った強化、レベル3であることに美琴は気づかなかった。
A:「おい、今の超電磁砲じゃないか?」
B:「何ですって!?
なら今すぐ攻撃してみたかったり、みたくなかったり」
D:「どっちだよ!?つか、止めとけ、やるなら計画を練ってからだ。
じゃなけりゃ、返り討ちだ。」
C:「そうなのか~な?
それともDがチキンなのかも~ね。」
D:「何だと?」