37
作者:SS投稿作品用
涼宮ハルヒの進級37(SOS団とは別のお話)
三津が顎に指をそえて、何やら考える仕草をし、
「……別にいいけど」
え?いいの?
「そのかわりっ!」
麻生先輩を指差しながら、「明日、カラオケ行こう」麻生先輩に負けず劣らずのスマイルを向けて言った。「がってんでぃ!」
胸を叩いて自信満々に答える麻生先輩。
さすがに孤独に耐えきれなくなって、俺も口を開く。「今日、部室は使うんですか?」
三津と楽しげに話していた麻生先輩は、いつものスマイルで俺の方を向いて、
「どうしようかね?みんな使いたい?」
俺と三津を交互に見た。
「どっちでもいいよ」
部室で何をするのかと思ったが、イヤとは言えないのでここは三津と同意見で、「おなじく」
と、俺。
麻生先輩はしばらく俯いてから、
「とりあえず、今日は解散で。あと、ちぃちゃんはギターの練習があるから家に来て。校門で待ってるからね」
それじゃ、と、言って手を振りながらそそくさと帰っていった。
「じゃあ、私も帰るね」 三津も、俺に笑いかけて小走りで帰っていった。
さて、俺も帰るかな。
ついでに体育館に行って石塚でも誘って帰るか。
たまにはあいつと帰るのもいいだろう。
「……なんで男を誘って帰るしかないんだよ」