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作者:SS投稿作品用
とある無能力者と超能力者 4-3
「くそっ!」当麻は体に防御ために力を入れた。だが、黒子の蹴りは無かった。
真後ろでは、「ぐうぅぅ。だ、誰ですの?」という黒子の声が聞こえた。
「私はインデックスと、ショッピングとやらをしに来ただけなのですが、上条当麻。
あなたはこれをどうしたいのですか?」
彼女はインデックスと同じ必要悪の協会に属する、インデックスの元親友の神裂火織だった。
幸いにも神裂は当麻よりも圧倒的に強い聖人という存在で、世界には20人ほどしかいないほどである。
「また一人、邪魔が増えましたの。」
黒子は金属矢を取り、構える。
「上条当麻、インデックスはどこに?」
神裂の質問に当麻の解答は一つ。
「知らねえ」
神裂は呆れた様子で、
「はぁー。あなたはあの子がどれほど危険なものを持っているか、知っているでしょう?
しっかりしてください!彼女を退けたら、一緒にインデックスを探して貰いますよ。」
「ああ、わかった。」
その時、扉の裏で寝ていた美琴が静かに起きる。