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作者:SS投稿作品用
ヒグラシのなく頃に(消滅編其の九十)
(兄貴!俺、結婚することなってん!)
(はぁ!?兄貴よりも先に結婚なんて親孝行な息子じゃのぉ?)
(ちゃかすな!・・でな今度この家に呼ぶことなってん!兄貴もうちょっとましな服着てな!)
(ははん、いいとこ見せようって腹か?無理や無理!お前じゃ化けの皮はがれるんは、早い!)
(あのなぁ・・)
はは、なんで今ごろこんなこと思いだすんやろ?・・
(これ?どないしたんや?)
(はは、すごいやろ?)
(いや、すごいもなんもあらへんて!なんやこの部屋?)
(お前と結婚相手との愛の巣や!どうせ住居も決めとらせんのやろ?)
(気が早いって!このタンスとかいくらしたんや?)
(もうちょっとましな服、着てて来い、いうたからなぁ?家具も奮発したんやで!お前には迷惑かけっぱなしやしな・・まぁ、わしからの祝い品ってとこやな)
(兄貴はどうすんねん?)
(わしはもともとここにいていなかった男や!バイクに乗ったきままな生活もええやろ)
なんやろ?なんか、どんどん思い出してきた・・いややなぁ、こんな楽しい場にこんな辛気臭いこと・・