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作者:SS投稿作品用
涼宮ハルヒの進級?(SOS団とは別のお話)
あっさり採用してもらってしまった。あっさり過ぎないか?俺がもし、バンドの参加者じゃなかったらどうするんだ。ちがうけどな。「君、何が弾ける?」 「ドラムを…」 「あんっ!?」 声のトーンをかなり落して言ってきた。おまけに怖い顔。後ずさる俺。 「か、顔が怖いですよ…」若干、半泣き声になっていた。 うふっと声を洩らして、背の低い先輩が笑顔に戻る。演技か…マジびびった。 「ドラムか〜」 俺を見上げて言う。 「何か問題でも?」 彼女を見下ろして言う。 「いやードラムはあたしも弾けるんだよね」 いっぱい楽器弾けて素晴らしいじゃないですか。 「他になんか弾けるものないの?」 「まともに弾けるのはドラムだけ…」 「まともに弾けるのはってとこが怪しいけど、まぁいいか」 うおっ。鋭いな。 「ちなみにあたし、麻生渚(あそうなぎさ)っいうからよろしく!」 あぁ、自己紹介ね。順番が逆だろう。とりあえず、俺も自己紹介。