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作者:SS投稿作品用
特捜戦隊デカレンジャーSPIRIT(#026)
「地獄の果てまで送ってやる、近藤美波!」
ヴァルスに容赦無く攻撃をしかけるメカ人間たち。
「こんな卑怯な手を使うなんて許さない、私には、アンタたちと遊んでる時間なんてこれっぽちもないんだからね!」
ビーム光線を必死でよける美波。そして、シートの横にある細かいスイッチをひっきりなしにいじり始めた。
下から巨大なカプセルが飛んで来る。やがてそれが開き、無数のビーム光線を放った。
「ふぅ…。助かった。」
あっという間に敵を消滅させた美波。彼女は相棒と共に飛んだ。重大な使命を背負って。
研究所に到着し、ヴァルスから飛び下りる美波。彼女はSPシューターを構え、おそるおそる所内へ。見ると、無残にもそこは荒らされ、化学薬品の鼻をつくような匂いが部屋中に漂っていた。
(うっ、なんなのこの匂い…)
あまりの刺激臭に思わず鼻をつまむ美波。だが、ある気配が、その匂いをすぐさま消した。ごそごそと聴こえる、すぐにも逃げたくなるような怪しい音。グリップをしっかりと握り締め、気配を伺う美波。
「誰っ!!」
すると、そこにまたもや無数のメカ人間が!
「また現れたわね!」5つとは思えない程の華麗な舞で彼らをなぎ倒していく美波。眼に映るのは、起動を停止した彼らはうつろに横たわっているメカ人間だけだった。
その頃上では、美奈子が携帯用のモニターで美波の様子を伺っていた。
「ふふっ、来るなら来なさい、ここに辿り着いたからには、たっぷり可愛がってあげなくちゃね。」