リリなの!?(東国の王さん作) - 3 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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リリなの!? 第四話

それからだ。
俺が自分でトレーニングをし始めたのは。
その目的は簡単だ。
この世界には魔法が存在している。
その魔法の力で傷つく人も出てくるだろう。
そして、なのははやさしい子だ。
そんな人たちが目の前にいたら我が身省みず飛び込んでいくだろう。
原作ではそれでもなんとかなっているらしいが、今ここには俺という存在がいる。
それだけで原作のストーリーから外れてしまっているということになる。
つまり、そのせいでどんな話の流れになるかわかったものではない。
まぁ、俺はそもそもリリなのをそこまで詳しく知っているわけではない。
せいぜいユーノという魔導師が現れてその手伝いでなのはも魔法を使うことになるということだけだ。
・・・知らなすぎる。
もっとちゃんと見ておくべきだったか。
いや、でもあの時にこういうことになるなんて思ってもみなかったものな。
・・・うん、過去を振り返ってばかりでは前には進めないな。
ま、何はともあれ、なのはが魔法で傷つくことには変わりない。
どうせ止めても聞かないだろうさ。
なら、俺も一緒に戦ってなのはの負担を減らしてやるだけだ。
と、そういうわけで、俺が体を鍛えているのはなのはを守るため。
それに、必要ないとは思うが高町家の人々。
それに、魔法に巻き込まれるかもしれない一般人。
別に俺はFateの衛宮士郎のようにすべてを助けたいなんてことを言うつもりはない。
すべてを助けるなんて不可能だなんてことは理解しているつもりだ。
俺はヒーローになりたいわけじゃいし、なれるはずもないんだから。
だから俺は、目の前にいる俺が手を伸ばせる範囲の人たちを守るために、そして少しでもその伸ばせる手を広げられるように自分を鍛える。

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