リリなの!?(東国の王さん作) - 0 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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リリなの!? 第一話

俺は白井柳夜
俺はこの世界の住人ではない。
まあ、つまり別の世界から来たのだ。
なぜ違う世界だとわかるかは分らないがそうだと理解できてしまう。
まったくもって理解不能だ。
そしてそれ以上に理解不能なのは自分が子供に戻っているということだ。
なぜ?どうして?25歳でサラリーマンの俺はどこに行った?
確かに俺はアニメとか漫画とかはそれなりに好きだし(オタクってほどじゃないぞ!)、PCで転移ものや、幼児化もののSSを見たことはあったし、その時はそんなことがあったらおもしろいとも思ったことはあった。
しかし、実際に自分がこうなると、かなり慌てるわけだ。
体が小さくなっている分、服が大きすぎるわけでこのままでは周りを歩くこともできない。
どうしようかと悩んでいると、そこに3歳ぐらいと思われる子供を連れた男が通りかかった。
その男にいろいろと事情を聞かれたが、流石に違う世界から来たなどと言えるはずもなくいろいろと誤魔化しを入れつつ説明した。
すると何か考えていた男は俺を抱き上げ、自分の家へと連れていってくれた。
しかし、高町士郎という名前、どこかで聞いたことがある気がしてならない。
そして高町家の人々と顔を合わせたときやはり見覚えがあるように思えた。
自己紹介に入る。
父の士郎、母の桃子、兄の恭也、恭也の妹の美由希、そして・・・
「わたし、なのはっていうの。よろしくね!」
気持ちのいい笑顔を送ってくれた妹のなのは。
・・・なのは?・・・・・・高町・・・なのは?・・・・・・!!!
その時気づいてしまった。
高町なのは。
それは、俺が以前友人から借りたDVDの主人公の名前だった。
まぁ、少女向けのアニメかと思いちょっと見て返してしまったからあまり詳しくは知らないが。
いや、あり得ないだろ?まさか、アニメの世界に来ちまったってのか?
俺はその可能性を否定したかった。
だが、実際に高町家の人たちに会っているし、名前まで同じなんて信じるしか・・・いや、偶然かもしれない。
万が一、億が一、ただ同じ名前で顔も似ているだけかもしれない。
一縷の希望にかけて質問する。
「あ、あの、この町の名前ってなんでしたっけ?」
みんなはなぜそんな質問をするのか不思議がっていた。
「なにって、それは海鳴市に決まってるじゃないか」

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