鳥人機装バーニングファルコン(序章)(優風さん作) - 2 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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鳥人機装バーニングファルコン(第2話バードスペクター)

「皆、落ち着いてシェルターへ避難するんだ」
そう叫びながら指示する教師も焦りが見えて落ち着きを失っている様子が伺えた。生徒達は教師の声等聞こえないかのように皆、焦り急いでシェルターを目指してた。シェルターは学校の非常地下通路を抜けて100メートル先に設置されていた。
「光っ!」
聖子が抱きついてきた。そして、
「一体なんなの、あれ?怖い」
と、不安に脅えた顔を見せた。聖子の身体は小刻みに震えていた。俺は聖子の身体を抱き締め“大丈夫だよ”と言った。そう言ったものの自分自身、不安と混乱の中に陥っていた。シェルターの大型モニターに映し出された映像を見ても実際に起きてるこの事実がまだよく飲み込めないでいた。自衛隊やアメリカの航空機隊が応戦してたが全くはが立たない様子だった。
その時“こっちだ、早く”とテレパシーみたいなもので誰かに呼ばれてるのを感じ取った。俺の顔を見て相変わらず不安に脅えた聖子が
「どうしたの?」
と、問うてきた。
「なんでもない」
そう言って聖子の身体を強く抱き締めた。モニターには戦闘機だけでなく何十体もの人型ロボットのようなものが街を破壊してる映像が流されていた。
「このままじゃ奴等に確実に殺されちまう」
「一体、奴等はなんなんた?宇宙人か?」
皆、思い思いを口にし、不安を隠しきれない様子だった。睨むようにモニターを見てたら“ここへ来るんだ”と、また誰かが俺の頭の中に囁いてきた。俺は聖子の顔を見て、
「いいか、ここを動くなよ」そう言ってシェルターを飛び出した。何故だか分からないが感応した声のする方に誘導されるかのように勝手に身体が動き、声の主の元へと急いだ。
たどり着いた場所は学校の近くの公園だった。だが何処にも人の姿はなかった。俺は、
「誰だ、何処にいる。姿を見せろ」
と、辺りを見回しながら叫んだ。すると、
「ここだ」
と、今度は肉声の声を耳にした。声のする方を見ると一羽の鳥が木にとまっていた。そして、その鳥は俺のいる目の前へと降りてきた。それはハヤブサだった。「待っていたぞ」
ハヤブサが俺を見て言った。
「鳥がしゃべった」
あっけにとられている俺を無視してハヤブサは、
「お前をバードスペクターに選んだ」
と、俺の目を見つめてそう言った…。




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