48
とある無能力者と超能力者 6-4
当麻は声がする方を見たが、誰もいない。
そして背中を蹴られた。
「ガッ、アッ。」
蹴られた当麻は呼吸をしようと吸ってばかりで、空気が吐かれない。
「視覚障害-ダミーチェック-だっけ?もはや空間移動じゃねーか?」
当麻が叫びを上げると、すぐ横にツインテールの少女、白井黒子が着いた。
「まったく世話の焼けるものどもですわね。」黒子は言う。
当麻は焦り、「やつら強いぞ!」と言うが、
それに対し黒子は落ち着き払っていた「やつらなら存じ上げておりますの。」
「どーいうことだ?」
「空間移動に発火能力、こないだ私を倒したやつですの。気を付けるか、後ろに下がってくださいですの!」
「はぁ?、そんなこと出来るわけねぇだろ!
女の子一人置いて逃げるなんて、できねぇよ!」
当麻は男らしい答えを出した。
しかし、「あなたのイマジンブレイカーでは、空間移動は倒せませんわ。
むしろ足手まとい、でしたら下がっていただいた方が結構です!」黒子は必死に断る。
だが、「白井、相手は発火能力と視覚障害だぞ?
空間移動使いなんていないぞ?」その当麻の発言に黒子は驚きを隠せなかった。
「テレポートじゃ・・・ない?
視覚障害-ダミーチェック-?どこかで?
はっ、あなたはもしかして重福省帆ではありませんの?、それに丘原燎多?
何であなたたちが?」
すると、ザッという音とともに再び人が現れた。
「あなたは介旅発矢、
それにあの時のスキルアウトの女リーダーのフラックスコート。
あなたたちは幻想御手を使用した・・・」
そう・・・全員がかつて木山春生の開発した幻想御手-レベルアッパー-を使用して副作用によって眠ったやつらだった。
美琴と初春の活躍により、佐天涙子を含めて、目覚めた人間だった。