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作者:SS投稿作品用
涼宮ハルヒの進級36(SOS団とは別のお話)
麻生先輩の紹介によれば、名前は三津千佳(みとちか)で、一年八組の生徒、今日の昼休みに麻生先輩のもとにバンドの仲間になりにきたらしい。 で、担当は本人の希望で、ボーカルに決定している。あとは、エレキがいれば、とりあえずバンドとして機能できる。 ちなみに、肩まで届かないショートヘアーに、麻生先輩よりは若干劣るが、こちらも可愛い顔をしている。「よろしくカッシー」 笑顔を俺に向けて言ってきた。俺も笑顔で対抗して、「よろしく」 同い年だから敬語は使う必要ないだろう。 「あとはエレキですね」 自分達の部室の壁に向かって言った。 「あぁそうだった」 と、麻生先輩は一息おいて「エレキはちぃちゃんにやってもらうから」 「え!?」 これは三津の反応。 「なっ!?」 こっちは俺の反応。が、見事に同時に発声された。 麻生先輩は依然0円スマイル継続中。 しばしの無音状態の後、三津が抗議した。 「私ギター弾けないよ!」麻生先輩は間を空けずに、「練習すればいいじゃん」三津に0円スマイルを向けて言った。