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作者:SS投稿作品用
ヒグラシのなく頃に(消滅編其の六十五)
「あっ、それ・・」
それは木彫りの安っぽいペンダントのようで中に写真が入るようになっているタイプの奴だ・・中には・・・ちょっと幼いけどノアサ?・・そしてその隣にはノアサの肩を組むように見知らぬ女の子がピースサインで一緒に写っていた
「ほほう・・そういうことか・・?」
「あっ・・あぅあうあ・・」
もはや言葉になってねぇ・・
魅音ここだ!責めろ!って、えっ・・
魅音はじっとそのペンダントを食い入るように見つめていた
「どうしたんだ・・?魅音?」
「この子・・もしかして・・ミナ・・?」
「なっ、なんで・・ミナの名前を知ってるんですか!?」
急にノアサの口調がマジになった
「えっ、だってこの子・・ずっと前に一緒に遊んだ子だよ・・」
「待て・・そんな話今、初めて知ったぞ・・」
魅音はノアサの急な変化に戸惑いながら気落ちした声で話す
「うっ、うん・・だってかなり昔だもん、私が八歳くらいの時、レナは七歳になったくらい・・いつも笑ってるような子で3人でいつも遊んでたから覚えてるよ・・」
「ここの出身だったんだ・・ミナ・・」
呆然と立ちつくしてる・・ノアサ・・・周りを見渡してる・・
「やっと、会えた・・やっと・・」
「ノアサ?」
次第にヒグラシの声がにぎやかになっていく・・学校が見え始める・・