仮面ライダー電王〜千の偽り、万の嘘、たった一人の君の幻〜(風太郎さん作) - 9 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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仮面ライダー電王〜千の偽り、万の嘘、たった一人の君の幻〜12

「バイト!??」


モモ、ウラ、キン、リュウタロスの四人のイマジンは声を揃えて良太郎の言葉を繰り返した。

彩との買い出しを終え、良太郎は電ライナーにやっとのことで戻ってきたのだった。




☆回想☆
「さっきそこにいたのってこの前の親戚の人だよね?」

彩のいきなりの痛い質問。
…見られていた…

良太郎はビクッと肩を強ばらせる。


「う…うん…」
良太郎は恐る恐る彩の顔を伺う。


「お願い!!あの人にどうしても来てもらいたいの!!」



「えぇ!??」



☆回想終了☆

「…もうすぐバレンタインデーでしょ?それで、今年は人も足りないし、いつもより売り上げを伸ばさなきゃいけないんだって…だから…」

彩は祖父の経営するケーキ屋で働いていた。何でも今年のバレンタインはいつも以上の売り上げを出したいらしい…その売り上げ向上の為に彩が目を付けたのが、"この前の親戚の人"である…彼。


「カメ公がバイトねぇ〜彩ってヤツはどこに目をつけてんだか」
モモタロスはウラタロスをからかうように大きくため息を着いて見せた。


「やっと彩ちゃんも僕の魅力に気づいてくれたんだね。妬かないでよ、先輩」
ご指名を受けたウラタロスはモモタロスのからかいなど気にする様子もなく、顎に手を当てて得意そうに頷いた。


「…それがね…」
上機嫌なウラタロスを見て、良太郎が言葉を濁した。

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