仮面ライダー電王〜千の偽り、万の嘘、たった一人の君の幻〜(風太郎さん作) - 1 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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仮面ライダー電王〜千の偽り、万の嘘、たった一人の君の幻〜2

「おはようございま〜す」…その時、勢いよくお店のドアが開かれた。
「きた」
ウラタロスがニヤリと笑ったのを感じて良太郎は顔をひきつらせた。


「…あれ?良太郎だけ?あいりさんは?」
お店のドアが勢い良く開いたかと思うと、いつもの威勢の良い声が良太郎に飛んできた。
『…彩ちゃん』
良太郎は彼女に聞こえるはずもない声でその名を呟く。
肩まである茶色がかった黒髪、色白だがくっきりとした目元が活発さを感じさせる。パーカーの上に緩めに羽織ったライダスージャケット、それにジーンズにスニーカーといういかにも男の子らしい格好には少々不釣り合いにも見える、小柄で可愛らしい顔立ちをしていた。

右手には大きな紙袋、左手にはバイクのヘルメットを抱えている。

「彩ちゃん…か」
ウラタロスは顎に手を置いて、彼女の名前をインプットするかのように復唱する。

「聞いてんの?良太郎!!」
良太郎…もとい、ウラタロスがなかなか自分の呼びかけに反応しないので、彩は口を尖らせて彼に迫った。

『わぁ〜!!ウラタロス、まずいよ!彩ちゃんに正体バレちゃうよ』
焦る良太郎。

「良…太郎…じゃ…ない??」
彼の顔をマジマジ見ると、彩は不思議そうに首を傾げた。

…バレた?
『わぁ〜!!まずいよ!!』「あの…えっと…」
ウラタロスも加わり、さらに焦る二人。


「えっと…親戚の方?」
『「へ?」』
二人は拍子抜けしたように首を傾げた。
…バレて…ない?

「…そうそう!!今ちょっと二人とも出かけちゃってさぁ〜。
僕は良太郎の従兄弟のおじさんの孫の…」
先に口火を切ったのはウラタロス。口を開けば次々と出任せが飛び出す。言い訳は彼の得意分野なのだ。
「あの〜良太郎に用事があるんですけど…います?」
彩はウラタロスの言い訳など耳に入らない様子で、あたりをキョロキョロ見回した。

「良太郎なんてどうでもいいじゃない。それより、僕に釣られ…どこか遊びにでもいかない?」
ウラタロスは彩の肩をそっと抱くと目を合わせるためか、目一杯顔を近づけた。
「あの〜…良太郎は…」まったくそれに動じない彩。

…なかなか手強い




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