仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜(あいじさん作) - 49 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜

終焉?

メデューサが駆け出し、しなやかな動きでその距離を縮める。
彼女の脚が空気を切り裂き、猛を捉えた。
「本郷!」
隼人が駆け寄ろうとするが、背後に回っていたコブラがその剛腕で進路を阻んだ。
「邪魔だ!!」
隼人の拳がコブラの胴を捉える。猛もメデューサの蹴撃をかわし、的確な一撃を浴びせた。
「あぁ!!」
「メデューサ!」
コブラがメデューサに駆け寄り、落下するその身体を抱き止める。
「大丈夫よ…でも、同時に動かれると厄介ね」
「ならばその動きを止めるまでだ」
コブラは右腕を伸ばしその五指の先端を二人に向けた。
銃撃音とともに無数の弾丸が放たれ、二人の姿が硝煙で覆われた。
「そこだ!」
メデューサの赤外線レーダーが硝煙の中にいる猛を捉えた。
その影に向かって鞭が一閃した。
鞭は猛の首筋に喰らいつき、その頸動脈をギリギリと締め上げる。
「ぐぅぉぉぉ…」
猛が嗚咽を洩らす。
しかしその背後から隼人が飛び出し、伸びきった鞭の上を滑走し、メデューサとの距離を詰めた。
「うっ!?」
メデューサが防御の体勢をとるより早く、隼人の蹴撃が彼女の腹部に叩き込まれた。
彼女の身体が後方へ吹き飛ぶのと同時にコブラの巨大な拳が隼人を捕らえた。
だがその剛腕も、死角から近づいていた猛に阻まれ、がら空きとなったボディに隼人の拳が叩き込まれた。
「馬鹿な…何故これほどの連携が!?」
コブラが驚愕する。
だが無理のないことだ。
同じ能力、同じ姿、それ以外は過去も背負う物も違う二人が二対で戦うことを前提として調整された自分たちを上回る連携攻撃を見せつけている。
決して重なり合うことのない力が一つに重なった時…それは更なる力を生み出した。




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