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特捜戦隊デカレンジャーSPIRIT(#011)
射撃訓練場に集合した美波たち。美波は、迫り来る緊張感と必死に戦っていた。
(『親の七光り』っていわれているんですもの、頑張らなきゃ)
すると、後ろから声をかける者が。
「こんにちは、貴方が近藤美波さんね。」
美波は、おそる?答えた。
「は…はい。そうです。」
「先程の戦闘、すごかったわ。連戦連勝ですってね。さすがレイル先輩の娘さんだわ。」「いえ…私はまだ未熟ですから…。」
「謙虚な子ね。偉いわ。まだ5つだというのに。」
美波は、少し照れくさそうに笑った。
「そういえば、貴方は…。」
相手は少し笑った。
「あら、申し遅れたわね。私は目取真麗香よ。」
「目取真って…宇宙警察界のエースって言われている、あの…。」「そうよ。よく知っているわね。」
美波と麗香が話していると、後ろから男が声をかけてきた。
「よっ、お嬢さんたち!」
「優(ゆう)、遅いじゃないの。」
「ごめん?(笑)。」美波は横から恥ずかしそうに挨拶した。
「近藤美波です。」
「知ってるよ、有名人!レイルチーフの娘さんだろ。」
あとから拓也も顔を見せた。
「こ…こんにちは。」「あら。貴方は戸増教官の息子の拓也くんね。」
「はい。目取真さん、お会いできて光栄です。」
「有名人ばっかだな。」
「そうですね。僕もびっくりしました。」 そのとき、4人の名前が呼ばれた。麗香は、優を睨むような目つきで見つめた。
「始まるわよ。優、私に負けたら、許さないから。」
「分かってるぜ。サブチーフ殿!」
「頑張ろう。美波。」「ええ。」
4人は一斉に配置に着いた。