仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜(あいじさん作) - 9 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜

変身?

喫茶店「Amigo」
「じゃあ、ちょっと行ってくるね」
あすかはいそいそと準備をし立花籐兵衛に声を掛けた。
「もう遅いからさ、待ってれば〜?」
「ううん、公園抜ければ近道だから、お母さん迎えにいくだけだし大丈夫!」
立花の不安そうな視線を受けつつも、あすかの背中が暗闇に吸い込まれるように消えていった。


赤い鋏が暗闇を斬り、近くの木々を流すように薙ぎ倒す。本郷猛は迫りくるスコーピオンの凶刃に体を跳躍させた。
「本郷…俺を失望させるなよ…もっと抵抗しろ!もっともっと俺を愉しませろ、キヒヒヒヒ!」
スコーピオンのプロテクト・ギアに内蔵された遠赤外線レーダーは猛の居場所を的確に掴んでいた。その証拠に迫りくる凶刃は猛の体を段々と掠めていく。
「くっ!」
猛がその身を翻す。その腰にはプロペラのような装置のついたバックルが装着されていた。
しかしソレは猛にとっては異形の証に他ならない。
忌むべき異形ー
自らに刻まれたショッカーへの憎悪。
それを隠すかのよう、仮面を被る。
今や猛にとっての異形は仮面ではなく自身の素顔なのだ。
「…変身!」
その言葉を合図にバックルのプロペラが高速で回転する。その部分に大量の風がまるで疾風の如く送りこまれ、猛の体を異形の装束に、相応しき姿へと変貌を遂げていく。
「殺してやる…てめぇを切り刻む…ズタズタズタズタズタズタにぃぃぃ!」
スコーピオンの刃が異形の体にたたき込まれる…筈だった。しかしその刃は空を掠めて、舞った。
「んんぅ…?」
「俺は忘れない…俺を改造した貴様らを…科学で人間を支配しようとする野望も…スコーピオン、お前もショッカーに従うなら…殺す!」
「やってみろ!本郷猛しぃぃぃ!」
闇から異形が現れる。
「俺は仮面ライダー…大自然よりの使者」

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