仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜(あいじさん作) - 35 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜

狂宴?

思考を巡らせる。
圧倒的なまでの包囲網、サイクロンを失った猛にとって戦闘員を退け、コブラに近づくことは不可能だった。
「かかれ」
コブラの腕が挙がり、戦闘員たちが猛に群がる。
機械的な動きで攻撃を繰り出す戦闘員をかいくぐりながら、猛はガードレールの下を確認した。そこは断崖のようになっており、更に下方には森林が広がっていた。
猛は戦闘員たちを一蹴し、間合いを測るとガードレールを飛び越え、崖下へ吸い込まれていった。
「逃がすか…追え!」
戦闘員たちは次々と崖下へ降っていく。
その姿が完全に見えなくなった時だった。
「コブラ…」
コブラは呼ばれた方向を振り返る。
コブラと同型のプロテクト・ギア。だが身体の線が細く、しなやかな肢体が『剛』を象徴するコブラと対極を成していた。
「メデューサか…」
「本郷猛を見つけたのね…?」
「今から追跡する…お前も来い」
「本当にいいの?本郷猛は貴方の…」
「構わない…奴はもうショッカーに仇なす敵…俺たちの敵だ」
雨が止み始めていた。


雨露に濡れた森は夜の暗闇と変わらない。
猛のマスクに搭載されていた赤外線レーダーが戦闘員たちを捉えた。何故猛がこの場所に来たのか、それは『飛蝗』の能力、そしてプロテクト・ギアに搭載された特殊技能をフルに活用できるからに他ならない。
研ぎ澄まされた感覚は確実に相手を捉え、その跳躍力を駆使し、静かに襲う。
(どうにか態勢を立て直し、サイクロンの下へ向かわねば…未だ俺が不利であることに変わりはない)
猛は森に紛れながら猛は思案を巡らせた。


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