仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜(あいじさん作) - 36 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜

狂宴?

散開した戦闘員たちは広域を移動している。
一人二人を気付かれず倒した所で状況は逆転しない。なにより、コブラの存在が計算の全てを破壊していた。
ふと考えを止めると戦闘員の姿が見えた。
猛は再び跳躍し、背後に周り込むと、拳を叩きこんだ。
その時だった。
戦闘員が倒れると同時に猛の首に紫の鞭が巻き付いた。
猛は驚愕し、その鞭を力まかせに剥ぎ取ろうとする。だがその力に反比例するように深く食い込み、その頸動脈をギリギリと締め上げた。
「まさか…別の改造人間が…!?」
霧の向こうから紫のプロテクト・ギアが現れる。
コブラと対極を位置する細くしなやかな肢体、マスクの口元が露出しており、その正体が女性であることを証明していた。
「貴様は…!?」
「私はメデューサ。蛇の能力を付加された改造人間。そしてコブラのパートナー」
メデューサは鞭をたぐり間合いを詰める。
猛は鞭を掴むと逆に引き付けメデューサごと跳ね飛ばした。
「トォッ!」
猛はメデューサに迫る。だがその一撃は彼女の動きに吸収され流される。その動きは流水をイメージさせ、宙を大きく舞った肢体から繰り出される蹴撃は猛の反応速度を持っても捉えきれなかった。
「ぐぅ…ぅ」
猛は腕を大きく出すと蹴撃の嵐に突っ込み、間合いを詰めた。
渾身の一撃。
だがその一撃はメデューサに届かない。
「なんだと!?」
メデューサの前にコブラが現れ、猛の一撃を食い止めていた。
コブラとメデューサは頷き会うと猛を向けて構えた。
「終わりだ…本郷猛」
「せめて私たちの手で眠りなさい」
猛は疲弊し傷ついた身体を振り起こし、もう一度構えた。
「まだ…眠るワケにはいかない…俺は守る…科学を…人間を!」


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