仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜(あいじさん作) - 29 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

サイトトップ >> 仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜(あいじさん作) >> 29

29

仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜番外編
緑川あすかの冒険


名前ね…。
言い忘れたけどこの子は女の子。だとするとどんな名前がいいかな…。
「ここ八百屋だよね…大子とか…」
良太郎の一言がボクたちの時を止めた。
「なんで?」
「大根みたいに白い肌してるし…太くたくましく育つように…」
ボクそんな名前つけられたら山に籠っちゃうな…。
「昔からオマエはセンスねぇよ…他にも野菜はあんだろうが」
「じゃあ、虹子。ちょっと字が違うけどにんじんから」
ダメだ…こいつに任せておけない…。
親はどんな気持ちで子供に名前をつけるんだろう…きっと幸せになるようにとか、いい子に育つようにとか考えるのかな?
「那須子、たま子、葱子、木野子、胡瓜、南瓜、西瓜、後は…パプリカ?」
横で恐ろしい名前を連呼する良太郎。まさか本気でそんな名前着けようってんじゃないでしょうね…。
「ちょっと待って良太郎…何も無理に野菜から着けなくてもいいじゃない…」
「確かにこのガキの言う通りだな、普通の名前にしろ、普通に」
「ガキとはなによ…ボクには『あすか』って名前が有るんだから」
「生意気言うじゃねぇクソガキ。女なら女らしくしやがれ」
「なによ…」
「なんだよ」
コイツ本当にムカつく…ボクと桃は睨み合いながら赤ちゃんを起こさない程度の威力で蹴りを入れる。
「あっ、いいの思いついた」
ボクと桃は蹴るのを止め、良太郎を見つめる。何を思いついたのやら…。
「ハナっていうのはどう?」
あのね良太郎…赤ちゃんは犬とか猫じゃないんだから…。
「その辺が妥当じゃねぇか、なぁ?」
桃がボクを横目で見やる。はいはい…分かりましたよ。
「じゃあアナタはハナちゃんね」
ボクは寝ているハナちゃんを抱き上げる。
すると、ベビー服から何か落ちた。
「なにこれ…」
それはホストクラブの名刺だった。住所と意味不明な源氏名が書かれている。
「これもしかして手がかりになるんじゃ…」
良太郎が名刺の住所を確かめる。
「…歌舞伎町?」


ランキング

検索

投稿・ユーザ登録

プライバシーポリシ - 利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス