仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜(あいじさん作) - 46 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

サイトトップ >> 仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜(あいじさん作) >> 46

46

仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜

終焉?

「ただいま〜」
雨の音が強くなり始めた頃に緑川あすかは帰ってきた。
随分降られたのか濡れた身体でスケッチブックを抱えている。
「おかえり。雨大丈夫だったかい?」
立花は笑顔でタオルを取り出し、あすかに手渡した。
「…マスター嬉しそう…なんか良いことあった?」
立花は何も言わなかったが、店中に漂っているコーヒーの香りがあすかの鼻孔を擽った。
「お客さん来てたんだ…もしかして猛が来てたの?」
あすかは期待に満ちた瞳で立花に尋ねた。
「いや…違う人」
「そっかぁ…」
あすかは残念そうな声を出しながらカウンターに座った。
立花は残っていたコーヒーをカップに移すと彼女に差し出した。
「…僕が初めて彼に会った時、なんだか辛そうだった…でも彼の瞳は強い輝きを持っていた。どんな苦難に追い込まれようと決して諦めない…何度でも立ち上がる決意のような物を感じた…猛くんなら大丈夫だよ」
立花の言葉にあすかは静かに頷いた。

雨が強くなってきた。


一文字隼人は戦闘員の首を掴むと、そのまま壁に叩きつけた。
周囲は戦闘員たちに包囲され、いつでも隼人に襲いかかれるように身構えている。
「マンティスのマスク・データにあった基地まで来てみりゃこれかよ…」
隼人は自嘲気味に笑うと群がる戦闘員を跳ね飛ばし、疾風のように駆け出した。
不意に戦闘員たちの動きが止まった。
嫌な予感に駆られた隼人は動きを止め、前方を見据えた。
「お出ましか…」
闇の中から紫色のプロテクト・ギアに身を包んだ二つの影が現れた。
改造人間コブラそしてメデューサだ。
「何をしているホッパー002…」
「見りゃ解んだろ?この基地をぶっこわしに来たんだよ」
「何故だ…組織を裏切ればどうなるか…」
メデューサの言葉に隼人は薄い笑みを浮かべた。
「フン…本郷猛は死んだ…お前の存在意義は…」
「アイツは死んじゃいねぇ」
コブラの言葉を遮るように隼人が言った。
「アイツは俺だから、な」


ランキング

検索

投稿・ユーザ登録

プライバシーポリシ - 利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス