仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜(あいじさん作) - 28 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜番外編
緑川あすかの冒険


疲れた…。
とりあえず良太郎の友達の家についた。でもそこについた途端、赤ん坊が目を覚ました。
そして泣いた…文章で表すとたったこれだけなんだけど…ボクも良太郎も赤ん坊の泣き声がこんなに凄まじいとは知らなかった。
ちょっと目を離すとワギャーと泣き出す、また落ち着いたと思うとワギャーと…まったくさっきの天使の寝顔は何処に行ったのよ…。
「オムツの替え持ってきたよ!」
良太郎が駆け足で赤ん坊に近寄る。でも同時に何も無い所で転けて頭をぶつけた。
「オイ!何してんだ良太郎!」
良太郎の後ろから哺乳瓶を持った髪の毛に赤いメッシュを入れた男が入ってくる。
こいつは椿桃太郎。
今ボクたちのいる『八百屋つばき』の若大将で、良太郎の同級生らしい。見た目からして漫画に出てくる古いヤンキーみたいな顔してる。良太郎って友達運も無いんだ…。
「ゴメン…桃太郎」
「いいからさっさとオムツ変えてやれ!このままじゃいい近所迷惑だぜ」
ボクと良太郎で赤ん坊のおしめを取り替える。やっぱしお母さんは凄いな…とかしみじみ思った。
「やっと落ち着いたね…」
泣き疲れて眠った赤ん坊を横目に良太郎が呟いた。
「良太郎…そろそろ話してくれよ。一体何だよ、この赤ん坊は」
「実は…」
良太郎がこれまでのあらましを話す。
「捨て子!!」
「ちょっと声がでかい!」
一瞬の沈黙…赤ん坊はまだ寝ている。
「しっかし…オマエらもオマエらだぜ…自力でこいつの親探すだなんて…フツー警察に報せるだろ」
「でも…この子がおっきくなって、自分が捨てられたこと知ったら…」
良太郎の目の色が変わる。桃太郎も何だか神妙な顔つきになった。
「仕方ねぇ…俺はオマエのそういうところ、嫌いじゃないしな」
「桃太郎…」
「じゃあなに?あんたも協力してくれんの?」
「生意気なガキだな…そう言ってんだろうが」
ガキじゃないわよ。
「じゃあ、赤ん坊とか赤ちゃんじゃ言いにくいから名前つけねぇとな」


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