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作者:SS投稿作品用
ヒグラシのなく頃に(消滅編其の六十六)
(私の紹介がまだだったね!ミナ!みんなそう呼んでる!あなた達の名前は?)
(野木・・麻人)
(柊ユウキ・・)
(じゃあねぇ・・あなたノアサ!あなたユユ!)
(えっ、あの、ノアサってぼく?)
(ユユって・・なんか柄じゃねぇ)
(いいの!ここにはここのルールがあるんだから!)
(いやっ、それ多分お前だけのルールだろ?)
とても・・元気な女の子だって思った・・不幸なのに・・不幸だって嘆く娘じゃなかった・・
そんなものひっくるめて一緒に笑えるような・・そんな女の子・・
「ノアサ・・?」
「えっ、」
気が付くと前原さんと魅音さんがこっちを心配そうな目で見ていた
「大丈夫・・?」
あっ!僕はまた・・
「すっすみません!僕・・また勝手に・・ごっごめんなさい!」
「あっ、ちょっ・・!ノアサ!」
僕は学校に向かって一目散に走った・・また僕は・・二人は楽しそうにお喋りしてたのに・・
僕が・・僕がまた・・・
「ごめんね、ごめんね・・」
口が勝手に喋りだす・・僕がいなけりゃ・・二人は楽しく登校できてた・・僕が・・・
(そうだよぉ・・邪魔者なんだよぉ・・ノアサ・・)
「うるさい!」
あれっ・・今、誰か喋った?耳がやけにジンジンする・・やけに冷たい声・・