仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜(あいじさん作) - 12 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜

悪魔?

最終実習を控えた夜。
俺の部屋には珍しい来客があった。

そいつの名前はNo.006。十三人の仲間の一人でおとなしくてよく周りを落ち着かせる緩和剤みたいな性格の男だった。
別に俺とはそんなに仲が良かったわけじゃない。そういう意味からしても珍しい来客だった。
「珍しいな」
No.006はいつもと変わらない表情で俺を見つめていた。だがいつもと違う。何か思い詰めたような奇妙な気配が外へ溢れ出ていた。
「なぁNo.002…明日の最終実習なんだが…俺達は何をやらされるんだ?」
「知らんよ。明日になればわかることさ」
俺はおちゃらけたような返答をした。
「お前…何も疑問に思わないのか?こんな所に閉じ込められて、毎日わけの解らないトレーニングや怪しい調整ばかり…怖くないのか?」
ちょっと考えるものもあったが、俺の日常は疑問に満ちていた。今まで何も考えなかったのが不思議なくらいに。
「安心しろよ、幾ら何でも殺されるようなことはないさ」
「それでも…」
No.006が頭を下ろす。その両肩が僅かに震えていた。
「俺は怖いんだ」


次の日
朝一番で俺の部屋に数人の白衣の男達が入ってきた。
そいつらは手足を固定ししっかりと目隠しまで備え、俺を部屋から連れ出した。どこをどうやって進んだのか解らないが気がつくと俺は、いつもとは違う部屋に運ばれていた。
「これを装着し、あの扉を抜けた時点で最終実習を開始する。心してかかれ」
そう言って手渡されたのは、緑色の装着着と飛蝗のような顔のマスクだった。

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