仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜(あいじさん作) - 10 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

サイトトップ >> 仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜(あいじさん作) >> 10

10

仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜

変身?

自分の眼を疑った。
緑色の怪物
たかが都市伝説だと思っていた。
自分が遭遇することのない、ただの空想、他人の噂だけの存在の筈だった。
しかし
確かに存在している
異形の化け物が

眼の前に


あすかが目を覚ましたのは喫茶店「Amigo」の暖かい空気の中だった。
「あれ…ボクは確か…」
「おっ!ようやく気が付いたんだね。心配したんだから…もう〜本当に」
奥からマスターである立花籐兵衛がコーヒーを二つ手にもって駆け寄る。
「マスター…あれ?ボク確か…お母さんを迎えに行って…公園を通って…」
あすかに恐怖が蘇る。
緑色の異形、人間とは思えない化け物との邂逅を。
「どうしたの?」
立花があすかの顔を覗き込む。その表情は心なしか心配そうに見えた。
「う…ううん…」
「まっ、いいや。嫌なことがあったら忘れるのが一番」
立花は明るい口調であすかを窘め、思い出したように「そうそう」と付け足した。
「今度本郷くんに会ったらお礼いっときな。公園で倒れてたのをわざわざここまで運んできてくれたんだから」
(猛が…?なんであんな所に?)
一瞬の疑問は虚しく空に消え、あの異形の残滓だけがやけに生々しくあすかの脳裏に残っていた。


公園はいつもより静まり返り、全ての生命の気配すら感じられなかった。
ただ一つ、スコーピオンの側に降り立つ影があった。
漆黒のマントに身を包んだ暗黒の蝙蝠…改造人間 バット
「やはり…スコーピオン程度の改造人間では歯がたたぬか…流石は成功作」
バットの翼が一蹴するとスコーピオンの死体が消えた。
「この力、ショッカーに留まりさえすれば…愚かな…本郷猛」
バットの翼が暗闇へ飛翔する。
本郷猛の戦いはまだ始まりを告げたばかりだった…。

変身 END

ランキング

検索

投稿・ユーザ登録

プライバシーポリシ - 利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス