仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜(あいじさん作) - 3 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜

胎動?

『バットよ、ショッカーの威信を賭けてあのワームを葬り去れ!如何なる手段を用いてもだ!』
「了解しました」
老紳士の言葉を背にバットが暗闇に飛翔し消える。
それを待っていたかのように大使と呼ばれた青年が口を開いた。
『やはり私は反対だ…いくら首領の命令とはいえ奴は成功作。それを抹殺等と…』
『まだ云うか大使、貴様は余程あのワームが気に入っているらしいな』
嘲笑するように老紳士が大使を見る。
『貴方の言葉には緑川への個人的感情が含まれている。自分ではなし得なかった研究を成功させた緑川がそんなに憎いか、死神?』
『若造が…』
死神と呼ばれた老紳士、更には大使がモニター越しに悪魔のような視線と毒蛇の瞳を激突させる。
唯一妖艶な美女だけがその様子を楽しそうに眺めていた。
『私もわからないわね…何故首領があのワームに執着するか…たった一人の裏切り者に貴重な改造人間を使うことないと思うわ…』
美女の発言に死神と大使の二人は睨み合いを止める。
『ゾルよ、それは我々ショッカー幹部とて知り得ぬ領域』
『首領の考えはわからない、いや理解してはいけない…』
大使、死神、そしてゾルと呼ばれた美女が同時に頷く。しかしその刹那、彼らの思考に何かが直接語りかけた。
(その意味は時とともにわかる…)
『この声は…』
『ショッカー首領!』
三人が一様に頭を下げ脳内に響くその声に耳を傾けた。
(死神、大使、ゾルよ、貴様らは奴に構わず作戦を実行しろ。私が望み、叶えようとする未来の為に…)
『首領の望む未来…』
『それは力による平和、選ばれし者ショッカーによる理想郷』
『即ち世界征服』
三人の幹部が顔を上げ見えない筈の首領を仰いだ。
(ショッカーを裏切る事は許されない…貴様ならば尚更、本郷猛…いや、仮面ライダー…)


胎動 END

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