仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜(あいじさん作) - 2 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜

胎動?

「ふぅ…」
深夜、終電を待つ会社員達の中にその男はいた。
気付かなければそのまま忘れてしまうような顔、特に特徴があるというわけではない身体、どこにでもいるようなただの一般社会人の姿がそこにあった。
男は煙草をくわえ、ベンチにもたれている。ふと、携帯の着信に気が付き、それをチェックした。
その刹那、男の顔が変化した。
どこにでもいるような顔が残虐な悪魔的顔に変化する。
その変化に気づいた者は誰もいなかった…


暗闇の中に三つのモニターが並んでいる。
夜の闇ではない。
人間が造りだした擬似的な闇、しかし、その色は原色を凌駕する程邪悪な『意志』のようなモノが感じられた。
その前にはモニターの光もただ微々たるもので、かえってその暗黒を際だたせている程だった。
その光の前に黒装束の影が現れる。まるで蝙蝠のようなマスクをつけ、マントを翻す姿はまさに本物の蝙蝠と言っても差し支えない。
「コードネーム、『バット』只今参上いたしました」
蝙蝠男…バットがモニターの前に跪く。するとそれぞれ三つのモニターに人物達が浮かび上がる。
一人は白衣の老紳士。
その隣は鬼品溢れる妖艶な美女。
そして最後に整った顔立ちの美青年が現れ、モニター越しにバットを見下ろした。
「如何なる御用で御座いましょうか」
『貴様に新たに任務を与える。先日、我らショッカーを裏切り、スパイダーを殺した罪人、本郷猛を抹殺せよ』
穏やかだが厳しい口調で老紳士が発言した。その発言に美青年が反感を現す。
『本郷猛はあの緑川が造り上げた成功作。抹殺せずとも連れ戻すことを考えては?』美青年の発言に老紳士が嘲笑する
『甘いな大使、ショッカーを裏切れば死だ!例外はない』
『そうね…私達の目的はこの世界を純粋な暗闇色に染め上げること…例え一匹のワームとて許されない』
老紳士と美女の意見を聞きながら、大使と呼ばれた青年は毒蛇のような瞳でバットを見下ろした。


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