仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜(あいじさん作) - 60 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

サイトトップ >> 仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜(あいじさん作) >> 60

60

仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜



全身に走る激痛、そして僅かな安らぎの中で本郷猛は覚醒した。
「本郷…だよな?俺の事がわかるか?」
「…何を言ってるんだ」
猛は自分を見下ろしている男…一文字隼人を奇妙な表情で見つめた。
「馬鹿野郎…」
悪態と共に隼人の表情が綻んだ。
どうやら僅かな時間だが眠っていたらしい。
しかし、猛の脳裏には先刻までの場景、記憶が焼き付いていた。
ショッカー最高幹部『大使』
『S,M,R,』
ショッカーの存在意義
自分が戦う『覚悟』
それは絶望の日々かもしれない、永遠に終わらない戦いかもしれない。幾ら言葉で誓っても逃れられない苦しみ…だが猛の瞳に迷いはなかった。
猛は重なり合うように倒れている晴彦と美代子の亡骸に近付くと、ソッと二人の手を握らせた。
「一文字…暗闇の中でお前の声が聞こえた…俺はもう迷わない。この力は俺の力だ。望んで手に入れたものじゃない、だがこの力を待っている人々がいる。それでもこの力が罪だというのなら、俺が全て背負う」
「バァ〜カ」
隼人は猛の頭を軽く小突くと照れ臭そうに笑って言った。
「俺達が、だろ?」
「……あぁ!」
頷く猛の瞳に強い輝きが宿っていた。

暗闇は巨大で深い…この瞬間にも、命を絶たれるかもしれない…でも俺たちが戦い続けることで誰かの光になれるなら…俺たちの跡を継ぎ、暗闇と戦う者が現れるまで…
俺たちが最初の『希望』になろう



エピローグ? 終


ランキング

検索

投稿・ユーザ登録

プライバシーポリシ - 利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス