仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜(あいじさん作) - 0 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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仮面ライダー〜THE MASKED RIDER〜

誕生?

「いいか猛。科学というものは常に進歩し人間を輝かしい未来へ誘わなければならない。我々科学者はその道標なのだ。間違っても科学が人を傷つけることは許されないんだ」
城北大学の緑川教授は大学きっての高名な科学者であり、幼い頃に両親を失った猛にとっては父のような存在だった。
時に厳しく、時に優しく猛を科学の道へ導いてくれた。緑川教授は科学とは人類を輝かしい未来へ導く為の道標であると毎日のように猛に説き語った。
そして猛もそうだと信じていた。


二度めの目覚めは再び闇の中だった。鈍い輝きが前方を赤く染め上げ、白服の科学者たちが不気味に映りあがった。
『気分はどうだね。本郷猛…』
「貴様ら…僕の体に何をした!」
『お前は生まれ変わったのだ。脆弱な人間を捨て去り、屈強な体と類い希なる頭脳を持った、ショッカーの戦士に!』
スピーカーの声が部屋中に響く。本郷は自らの体を見回し愕然とした。全身に残る手術の痕、体の至る所に浮かぶ血管がその異常を訴えていた。
『後は脳改造を施すだけだ』
「黙れ!例え脳を改造されようとも僕は貴様らには屈しない!科学を悪用し、人間を傷つける貴様らには絶対に!」
『小賢しい…やれ!』
たがスピーカーの声に反して、科学者達は動かない。ゆっくりとスピーカーへ振り返り、それを鋭く見据えた。
『どうした、早くしろ』
「もう貴様の命令は受けない」
科学者の一人が覆面を取り外した。
「ッ!緑川教授」
そこには猛の恩師、緑川教授の姿があった。
「すまない猛…私はお前にとてつもない運命を背負わせてしまった…」
緑川教授は猛の拘束を解き、他の科学者たちが脱出路を開いた。猛は緑川教授に支えられる形で部屋を駆け出した。
『おのれ…緑川め…裏切るつもりか!』

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