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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の八十八)
「ふふふふっ、伊達に当家のメイドさん達をいびるためだけに!料理修行を積んできたわけではありませんよぉ!」
そう言いながら監督が握ってるのは・・!軽やかに宙を舞うワイン・・それが見事フライパンの中に注がれて・・青色の炎が舞い上がる・・そこから香ばしいいい匂いが・・・でも・・でも待ってね・・そんなことするのはね・・もうちょっと離れたところでやれぇぇ!
近い!近すぎるぅぅ!
「燃えちゃいますから!離れたところでやってください!」
「ノアサは大声でものすごい事言うね・・」
「その萌えるとちがうわぁぁぁぁ!」
はぁ・・はぁ・・頼む・・少しぼくに休みを・・
「言わなくても顔で全部わかりますから気にすることないのです、にぱー☆」
ああ癒される・・
しかし・・ぼくがそうしてる間にも・・いつの間にか村のおじいいさんやおばあさん、学校のクラスメイトたちがぼくの家の周りにやってきていた
「あれぇぇ、りかちゃま!今日の夕食はみんなでですか?にぎやかなものだねぇ?」
「広吉も一緒に食べるのですよ!にぱー☆」
「魅音の嬢ちゃんじゃねぇの!今日はなんだい?ほーむぱぁーてぃってやつかい?」
「はは、おっさん言えてないって、でもまぁ似たようなもんだよ!おっさんも食べてく?」
魅音さんや梨花ちゃんの知り合いもいるみたいだ・・
「前原さん!こんなイベントがあるのに!ぼくたちを呼んでくれないなんてひどいです!僕達だって!古手さんや!北条さん!の手料理が食べたい!」
「いやっ、すまん富田くん岡村君・・別に隠してたわけではないぞ・・そう、君らが来るのを待ってたんだ!ほら!席も用意してあるぞ!」
「前原さん・・」
熱い抱擁・・・・なにこれ?