68
ヒグラシのなく頃に(消滅編其の八十五)
「宗さん・・アンタはなんでここにいるんですか?」
宗さんは悪びれる様子もなく・・ただ・・
「いやぁ、ワイも同じ考えでな!差し入れの一つもほれ、してやろう思うたんや!」
そう言って、ビニール袋を取り出す・・そこにはビールのビンやウィスキーなどが・・
(ごくっ!)のどが自然に鳴る・・
「って!それお酒ではありませんの!ノアサぁ!あなたいくつだと思ってますの!」
「いや、あのっ、」
「未成年の飲酒とは・・感心しませんねぇ・・」
監督がめがねを曇らせる
「やはり・・診療所に連れて行って再教育を☆」
「もういい!」
手でなんとか監督の進行を食い止める・・
「みぃー、泡麦茶や魔法のお水はおいしいのですよ。」
梨花ちゃんが唯一弁護してくれた
「宗さん・・」
宗さんにしか聞こえないように
「そういうのは後で出してくださいよ・・」
「えっ、そか?今ダメか?」
「ダメに決まってるでしょう・・みんなの前なのに・・」
振り返る・・魅音さんはこちらを見ている・・
「また、ノアサの弱みが一つ露呈したね・・くくっ」
「とりあえず・・来てくれたのはありがたいと思います・・でも」
とりあえず、息を整える・・
「いつからそこに?」
梨花ちゃんに聞いてみた
「もう、ノアサがトランプを出した時からいたのですよ」
ってことは結構・・最初らへん?
沙都子ちゃんは思い出したように・・まだ笑ってる
「ちなみに圭一や魅ぃ魅ぃ、入江や・・」
「安藤宗次や!ちまたでは宗ちゃんて呼ばれとう!」
「アッソウはペンダント取り出した位にきたのですよ・・」
「アッソウやない!宗さんじゃ!」
「安藤宗次だからアッソウなのですよ、にぱー☆」
出た・・キラー光線・・
「そっ、そか、そしたらそれでも構わんわ!」
宗さんも瞬殺か!?