虚無と無限の剣製者(ゼロ使×Fateクロスオーバー)(神薙麗一さん作) - 3 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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虚無と無限の剣製者(ゼロ使×Fateクロスオーバー)

「さて…、では、儀式を続けなさい」
「う〜…、彼女とですか?」
「ああ。次の授業が始まってしまうから早く契約したまえ。何度も失敗してようやく呼び出せたんだからね」
そうだそうだ、と野次が飛ぶ。
ルイズは士郎の顔を、困った風に見つめた。
どうしたのだろうか。
何かを躊躇っているように見える。
(それにしても『契約』とはな…)
まさか自分がサーバントの様に召喚されるとは思いもよらなかった。
英霊と成った『エミヤ』ならまだしも。
まあ、恐らくは失敗してなのだろうが…。
ルイズは意を決したように口を開いた。
「ねぇ」
「あぁ。何か?」
「何で平民、しかも女の子なんかと…ぶつぶつ」
ルイズは士郎を見上げ、親の仇を見るような目を向けてくる。
(…そんな目で見ないで欲しい)
ルイズは、士郎の額に手を置こうとして…
「む…。少ししゃがんでくれる?」
届かなかったらしい。
「あぁ」
ルイズと同じ目線まで腰を下ろす。
ルイズと真っ正面に向き合う形になり、不覚にもドキッとしてしまう。
(相手は子供だ。動揺するな…。体は剣で出来ている…)
士郎の思考とは裏腹に、ルイズの顔が近づいてくる。手に持った小さな杖を振り「我が名はルイズ・フランソワーズ・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」すっと、杖を士郎の額に置き、そして…
(なっ…)
キスされた。
(…成る程、契約とはキスのことだったのか…)
ルイズの不意打ちに動揺しつつも、それを鉄の自制心で押さえ込み、冷静な自分が状況を把握する。

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