仮面ライダー電王〜千の偽り、万の嘘、たった一人の君の幻〜(風太郎さん作) - 46 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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仮面ライダー電王〜千の偽り、万の嘘、たった一人の君の幻〜49

「彩!!」

ぴょん吉が溜まりかねたように彩に話しかける。

カイを固めたまま、二人は無言で歩き続けていたのだ。


「カイにあんなことして!!彩と実際に契約してるのは私だけど、私なんかただの仲介役なんだから。カイの命令がなきゃ、この契約だってなかったのよ!!実質上の契約者は彼なの!!カイは強いし、どのイマジンだって逆らえないのよ!!こんなことして…」
ぴょん吉は今までため込んでいたものを一気に吐き出すかのようにまくし立てた。


「うるさいなぁ〜」
彩は自分の周りでチョロチョロと動き回るぴょん吉に眉をしかめた。
ぴょん吉はすかさず彩の目の前に回り込むと、腰に手を当てて彼女を睨みつけた。

「うるさくないわよ!!これは忠告!!私はカイに命令されてアンタと契約して、カイに言われたからアンタと一緒にいるの!!彼の言う通りだわよ!!さっきだって、もし私が力を貸さなかったらどうするつもりだったの!?」


「でも…」
彩は右手をぴょん吉の目の前に持っていくと、彼を指差した。カイの動きを止めたのと同じ…

ぴょん吉は彩の表情に口をつぐんだ。



「…助けてくれた」
…柔らかい、無邪気な笑顔
ぴょん吉のしかめっ面もそれにつられて微かに緩む。

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