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作者:SS投稿作品用
ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百五十三)
「ノアサ・・」
「あうあう、ミナぁ・・」
羽入がものすごい不安げな声を出していた
「羽入・・ノアサのことお願いね?」
「はいです!」
そう言って羽入もノアサの後をついていくように行った、不意に後ろから声がした
「行ったのか?あいつ。」
ユユの声だ・・どうやら起きたばかりみたいだ
「うん、大丈夫・・あの子、ああ見えて芯はしっかりしてるから」
「どうかな?もろいぜ・・結構」
ユユは少し上を向いて話していた
「まだ、鼻血でる?」
「いやっ・・」
無愛想な答
「もう・・あんな登場の仕方はやめてくれ・・心臓に悪い・・」
「ふふ、ごめん・・・・」
「ミナ・・もしかして・・泣いてるのか?」
「えっ?」
「だって、お前さ・・辛い時・・結構おふざけがすぎるタイプだし・・また・・嫌なこと・・されたのか?」
ミナ目は心なしか少し光ってるような感じがした
「ユユには隠し事できないね・・」
「サマ見つけの名人をなめんなっての・・人の表情を読み取るのはプロだぜ」
「ごめん・・わたし・・嘘つきなの・・」
私の知ってるミナと違う儚い声
「知ってる・・」
ユユはなんだと言う感じで上を見つづけている