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とある無能力者と超能力者 2-11
「だーかーらー、ミサカは御坂なのって、、ミサカはミサカは泣き声を上げながら何度も、理解を求めてみる!」
「はぁ、でも御坂さんは兄弟、姉妹はいないって言ってましたけど・・・、まぁ、御坂さんの妹さん何ですよね?」
「まぁ、ってわかってないんでしょ!?」
(ダメだ!このまま二人で話をさせすぎると、実験のことも全部バレちまう・・・・!!)
当麻はラストオーダーの頭をポンと叩いて
「まあまあ妹、お前はアクセラレータといたんだろ?あいつなら、『飲料売り場のある階、はあ~地下1階か。よし地下1階にコーヒー買いに行くか』って独り言を言ってたぞ?」
と言い、ラストオーダーを佐天と離した。
すると、佐天は、
「上条さん、もしかして、とは思ってたんですけど、御坂さんの妹さんとかの関係を知ってるっていうことは・・・・御坂さんの彼氏・・何ですか♪?」
・・・・(そんなわけないだろ?いつもビリビリやられてますよっ!!ってゆーか泣き止むの早っ!そしてテンション高っ!)当麻はこんな気持ちを心にしまい、
「いやいや、そんな訳ないじゃないですか、上条さんはバリバリの残念男ですよ、」と言った。
しかし、佐天の質問タイムは途切れなかった。
「そうなんですか~残念。でもそれなら何で妹さんがいるって知ってるんですか?」
と鋭い攻撃を繰り出す。これにはさすがの当麻の反撃の意志も、、、尽きた。
(かと言ってすべてを話せるわけでもない。いや、むしろ一つも話していいことはない。)そう当麻は自分の心に言い聞かせた。
「いや~でも話すと長くなる話だぞ?」
当麻はバカなりに頭を回転させて話を創作する。
「聞かせてくださいっ!!」佐天の目はキラキラとしている。
「しょうがないなぁ~。とあるところに上条当麻くんというそれはそれは不幸な少年がいました。
そんな上条さんは何となく、学園都市に入ろうと決めました。
そこで御坂美琴さんと会いました。2人は仲良く公園で鬼ごっこをしたりするような仲でした。
そんなときに上条さんが1人で出掛けていると、御坂美琴に似た少女、2人に出会いました。
顔もそっくりなのですが、片方の女の子はそっくりだけど、もう片方は、御坂美琴の7歳の頃バージョンみたいな感じでした。
その御坂似の少女2人はとある事情があったらしいのです。」