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作者:SS投稿作品用
涼宮ハルヒの進級26(SOS団とは別のお話)
「楽をするという意味があるじゃないか」 それは………まぁそうか。「じゃあどうすればいいんだよ」 「その先輩に提案してもらえばいいじゃん」 「やっぱそうなるか」 駅に着いて丁度来た電車に乗って、北口で石塚と別れる。玄関のドアを開けようとしたがびくともしない。出かけたのか。確か、鞄に鍵が入ってたはず…………ないっ!?やばっ!どうすっかな。石塚んちにでも入れてもらうかな。電話しよっと。着信履歴から石塚の名前を探して、ダイアルする。呼び出し音……何度か行ったことあるからまぁ平気だろう。出た。 『おそらく駅で別れてから五分も経ってないぞ』 残念ながら五分は経ってるぞ。 「家に鍵が掛かってて入れないんだよ」 『可哀想に。鞄の中は?』一応、中を覗く。やっぱりない。 「ない」 『ポケット』 ポケットに手を突っ込む。ない。 「ない」 『じゃあ親御さん帰ってくるまで家にいろよ。車出そうか?』 「いや、そこまで迷惑掛けるつもりはない。自転車で行くよ」