涼宮ハルヒの進級?(SOS団とは別のお話)(エスカルゴンさん作) - 3 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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涼宮ハルヒの進級?(SOS団とは別のお話)

弁当を約半分食いおわったところで、石塚が自分の弁当箱に入っているピーマンの千切り(ピーマンを縦に細く刻んだようなもの)を俺の弁当箱のなかに放り込んだ。         「ママの愛情が詰まったピーマンを残すもんじゃないぞ」          「愛情が詰まってれば残さないよ」        悲しい奴だ。人生だけではなく母親からまでも見放されているとは。寂しい奴だ。俺の胸に飛び込んでくるといい。気持ち悪いな、俺「ごちそうさん」    石塚が弁当を食い終わったみたいだ。ピーマンを除いて。さて、俺も食い終わらなくてはな。残ったご飯を一気に掻き込んだ。トマトが入っていたが、それを無視して弁当箱を閉じる。 「そんじゃ行きますか」 石塚の言葉で腰をあげて机を向かい合わせたまま、教室を出た。       「やっぱ、一階からかな?」           石塚が聞いてくる。当たり前だ。そっちの方が効率がいいだろう。たぶん。  「当たり前だ」     あ、弁当箱机の上に出しっぱなしだ。まぁ良心的な誰かが片付けてくれるだろう。ところで、どうやって部室棟に行くんだ?石塚は知ってて歩いてるのか?

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