ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 157 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百七十三)

しばらくしてさ・・死体にしがみついて・・泣くんだ
「また、死んじゃった・・死んじゃったぁぁ」
この偽善者・・いい加減に認めろ・・殺したがったのはお前だろ?だから僕がやってるんだ・・そう・・僕が・・
「ははははっ!ノアサ!ノアサ!ノアサぁぁ!」
「いやっ・・もう止めて・・もうやめてぇぇぇ!」
「僕がお前を守ってやる!お前は見てればいい!この優しくない世界を消してやる!
一緒に行こう!抹消世界に!一緒に!誰もいないし誰も来ない世界に一緒にぃ!そこで永遠にお前を守ってやるよぉ!ははははははははははははははははっははははっはははは」
「どこに行く気?・・もう、人・・1人も・・」
僕は・・知ってる・・こいつが殺したがってるのは・・ノアサがほんとに殺したいと思ったのは・・最初にミナを奪った男・・
「その階段は・・止めて!それだけは!それだけは!だめぇぇぇ!」
この階段・・あの男に通じてる・・湧き上がる嫉妬の炎・・もう・・誰も止めることなど・・
出来はしない・・
「ノアサ!生きてたの!」
「ノアサ・・上が騒がしかったみたいだけど・・どうしたの?」
「ユユは?」
「えっ?いつもの牢屋に・・」
そうか・・まだあそこに・・くくっ、何が起こったか知らないくせに・・僕は歩き出す・・
「ユユ、いる?」
「ノ・・アサ・・ノアサなのか!」
「うん僕だよ・・大丈夫?ユユ?」
「ミナが!ミナが!連れて行かれたんだ!どうなったか知らないか!」
「知ってるよ・・」
「そうか!ミナは今・・どこに?」
「僕が・・殺した・・バァーンって・・優しくね・・殺してあげたの」
僕は・・懐から・・黒い物体を取り出す
「なっ、なんだよ・・その銃は・・」
「はははは、知らないだろう・・お前らがいちゃついてる間・・僕がどんなミジメな思いをしてたかなんてさぁぁ!」
「冗談だろ!おい!止めろ!ノアサぁぁぁ!」
(パァ―ン)
簡単だ・・ほんとに・・あのユユが簡単に消えちゃった・・
「うぁぁぁぁぁユユぅ・・嫌ぁ!嫌だァァ!」
「うるさいなぁ・・興ざめなの、静かにしててくんない?今から面白いことの続き・・やるんだからさ・・大体お前のためにやってんだよ・・」
半分は笑って・・半分は泣いてるんだ・・おかしいね・・おかしいよね・・

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