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作者:SS投稿作品用
特捜戦隊デカレンジャーSPIRIT(#043)
「親が親なら、子も子よね、一体いつになったら和解してくれるのかしら。」
ドギーは犬のように唸り、スワンは黙りこくっていた。
美波はデカベースのロビーに居た。
「全く、伴番さんったら、何で私のこと分かってくれないのよ。」
彼女は口を「へ」の字に曲げながらベンチでぼーっとしていた。
相当落ち込んでいたのか、小梅が手を目の前で叩いても気付かないでいた
。
パンッ!
「あっ!」
「私の合図にも気付いてくれないなんて、酷いな美波ちゃん。」
「なあんだ小梅さんかあ、びっくりしちゃった。」
「ここにいちゃ寒いでしょ、(実はクーラー効いてる)スワンさんとこで休んだら?」
小梅は美波をスワンの格納庫に連れて行った。
「はい、どうぞ。」
スワンは美波にジュースを出した。
「そういえば、バンとケンカしたんだって?」
「うん。」
「貴方、やっぱりあの人の子供ね。」
「えっ?」
美波は、ストローから口を放した。
スワンは、レイルが若かった頃の話をゆっくりと話し始めた。