特捜戦隊デカレンジャーSPIRIT(#01)(SAFAIAさん作) - 21 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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21

特捜戦隊デカレンジャーSPIRIT(#025)

(お願い、誰か助けて…)
「聴こえる…まさか、美由紀さん!?どうして私にだけ聴こえるの?他のみんなには聴こえないのに…。」
美波には、何故か、彼女の悲痛の叫び声がかすかに耳に届いていた。

デカルームから、エレベーターに乗り、地下にあるスワンの格納庫へと向かう彼女。
「ちょっと、美波ちゃん…。」
スワンが慌てて制止しようとするが、聴く耳持たず。ヴァルスのコクピットに勢いよく飛び乗る美波。システムを機動させ、ライセンスをセット。
「ヴァルス、全システム機動、発進します。」
エンジンが凄まじい勢いで点火。機体は一目散へと飛んでいった。デカバイザーも射出する。
「大丈夫かしら、一也と美由紀助けに行くって一人で…。」
心配そうに巨大モニターを見つめるスワン。コーヒーを出し、彼女の心をほぐすドギー。
「アイツならきっと大丈夫だ。俺は信じるさ。」
「そうよね。怪重機を難無く倒したあの子だもの。戻って来てくれるわよね。きっと、いえ、必ず。」


そのころヴァルスは、一也と美由紀のいる研究所へと向かっていた。
(叔父様、美由紀さん、一体誰が…無事でいて!お願い!)
しかし、そんな祈りを打ち砕くかのように、メカ人間の乗る無数の戦闘機が立ちはだかったのだ。
「ここから先は通さんぞ。」
メカ人間の中でも最高級を誇る「イーガロイド」が、彼らを指揮し、美波のヴァルスに襲いかかる。
「地獄の果てまで送ってやる、近藤美波!」

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