特捜戦隊デカレンジャーSPIRIT(#01)(SAFAIAさん作) - 20 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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特捜戦隊デカレンジャーSPIRIT(#024)

「さぁ、答えなさい!一也は何処なの!」
美奈子は恐怖に怯える美由紀をさらに激しく問いただす。
(そんなの…言えるわけないよ…)
美由紀はずっと黙ったままだった。
「いい目してるじゃないの。」
緊張感を楽しむ美奈子。
「悪い娘ね、いつまでたっても答えないなんて。」
ナイフの刃の光は、美由紀が動けない程の距離まで近付いていた。「心配しないで。用が済んだら、無事釈放してあげるから。」
(のってたまるか…ぜったいに…)
だが、美奈子がナイフの持ち方を変えた。
「いつまで待たせる気?しょうがないわね、父子まとめて地獄に送ってあげるわ!」
刃の尖った先が、美由紀の目の前に。
「きゃっ!」
遂に美由紀はブロックワードを発してしまう。
「お父さんなら…書斎にいるわ…。」
「ありがと。もう貴方に用は無いわ。」
美奈子は、美由紀の腹部を殴り、彼女の意識を奪った。

美波には、助けを求める彼女の声がかすかに届いていた。
(お願い、誰か助けて…)
「美由紀さん!行かなきゃ!」
美波は、皆の止める声を背中で聴きながら一目散に走り出した。
「美波、待ってくれ!」
「おい、待てよ!」
「待ちなさい、ボスの命令に逆らうの!」
そのとき、ドギーが制止した。
「追うな!アイツなら大丈夫だ。」

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