特捜戦隊デカレンジャーSPIRIT(#01)(SAFAIAさん作) - 2 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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特捜戦隊デカレンジャーSPIRIT(#03)

「にいさぁ〜ん!」
目の前で、愛する全ての人を失ってしまった美波。彼女には、子供ながら、ある感情が既に芽生え始めていた。そして、彼女は、何かに導かれるように一目散にある場所へと走りした。
(アリエナイザーめ、よくも私の家族を、許さないっ!!)

向かった先は、宇宙警察地球署(通称:デカベース)の格納庫。目の前にあったデカバイクに、すぐ乗り込んだ。
認証機に手をかざし、システムが起動する。(『S、P、D…Special Police Dekarenger(スペシャルポリスデカレンジャー)」か。こんな高性能な機体があったなんて。これなら、あのヘンなロボットも倒せるかも。デカバイク、発進!」

射出口が開き、正義の力が今飛来した!

その頃地球署の最上階にあるデカルームでは、沢山の隊員たちがパニックを起こしていた。
「署長、デカバイクが起動し、たった今出撃しました!」
この署の現最高責任者、アヌビス星人、ドギー・クルーガーは、顔色を変えた。
「何?デカバイクが?アリエナイザーに奪取されたかもしれない…直ちにパイロットを調べるんだ!!」
「はいっ。」
この署のメカニック担当である白鳥スワンも非常事態に気づいた。「何ですって?デカバイクが?」
彼女もかなり動揺していた。
「今パイロットを部下に調べさせている。安心しろ、分かったらすぐにデリートしに行くさ。」
スワンを慰めるドギー。そのとき、通信パターンが鳴り響いた。
「署長、判りました。」
「一体、誰だったんだ?アリエナイザーか?」
すると隊員は首を横に振った。
「いいえ、パイロットはアリエナイザーではありませんでした。驚いたことに、5歳くらいの女の子だったんです。」
「こ…子供?やはりアイツだったか。」
「でも、今更『降りろ』なんて言えないわよ、ドゥギー。」
「だがもしものことがあったらどうする。」「大丈夫よ。あの子はメカのことならプロ顔負けよ、操作、もちろん修理もね。」
二人、そして他の隊員たちも、静かに戦局を見守っていた。

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